【イラスト自習小話】デンマーク旅行で「大いなる刺激」を受けた場所

デンマークの首都、コペンハーゲンの風景

デンマークの首都、コペンハーゲンの風景

すべて独学で見よう見まねでやってきた私。
絵の描き方、考え方をどうやって学んだのだろうか、とふと思って、振り返ってみるシリーズ!
前回の「点と線で作る世界」では、山下清さんがヨーロッパを旅行した際のエッセイがとても面白く、点描の手法に影響を受けた、と紹介しました。ヨーロッパつながりのお話です。デンマークの首都、コペンハーゲンの美術館でアートを楽しんでいた時のこと。ある部屋で、私はその雰囲気にくぎづけになってしまいました。

空間全体に額に入った絵が飾ってあり、ひとつの絵の世界に入り込むのとは逆の、すべての絵から発せられる「なにか」を心にたっぷりと吸収したような、大きな衝撃を受けました。しばらく、真ん中で立ちどまっていました。それから、じっくりと全体をながめました。この経験のあと、私はフレーム、額、窓、皿、といった、空間を区切るモチーフにひきこまれ、絵の中にも登場してくるようになります。

デンマークの首都、コペンハーゲンにある国立美術館での展示。この額に囲まれた広い空間で、自分の中に何かがおりてきた。

デンマークの首都、コペンハーゲンにある国立美術館での展示。この額に囲まれた広い空間で、自分の中に何かがおりてきた。

その手法は、旅の思い出を閉じ込めるのに効果を発揮します。『フレームを使った「旅の思い出を凝縮する方法」』という記事でふれましたが、このスタイルで描いたアートが雑誌でもとりあげられました。私はこれからも、フレームを使ったアートは続けて行くと思います。

FRAME SKETCH BOOK

ONE FRAME DRAWING JOURNAL
ハヤテノコウジのオリジナルZINE
A5サイズ、10ページ。ご自身のイラストが描けるフレームテンプレートページあり。
詳しくはZINEのページで。

(写真・文:ハヤテノコウジ)