私がモレスキンに盆栽を描いていい気分になった3つの理由

盆栽・イン・ザ・モレスキン盆栽・イン・ザ・モレスキン
盆栽・イン・ザ・モレスキン

盆栽・イン・ザ・モレスキン

私が東京に出てきて何年になるのか、という自己的な問いについて答えるとするならば、人生の半分以上はすでに東京にいる、ということになる。いまだに観光気分でいるので、全く飽きることがない世界有数のメトロポリスなこの都市この街の楽しみ方、そのひとつに「散策」がある。新旧が混ざった不思議な街のなかで見つける、素敵なモチーフのお話。

なんだかんだ言ってすごくたのしい街、東京。トーキョー、TOKYO

山手線の内側に立っている、とする。1時間も歩けば雰囲気がいろいろ変わって面白い。例えば神保町あたりから古書店をふらふらして御茶ノ水の裏道を歩き、大きな橋を渡れば神田明神まできちゃったみたいな感じが楽しい。

有楽町から銀座を抜けて歌舞伎座を過ぎたら、あら、愛読雑誌がたくさんあるマガジンハウスってここなのね!といううれしい発見につながることもある。マガジンハウスちかくにあるオムライスのめちゃうまなお店にひきこまれてしまう。

大手町から丸の内へ、オシャレなお店が並ぶ丸の内仲通りをサクサクサク歩いて、やっぱり都会って洗練されてるなーあそこのショコリキサー飲みたいなーなんていって、いつのまにかローズベーカリーで休憩していてホットチョコレートに癒される。

代官山の蔦屋書店から青山の青山ブックセンター本店(略してABCと言ったりする)まで歩くのもよくやる。濃厚な蔦屋書店に比べ、ABC本店はサッパリしている。この2つ、人口密度とコンセプトの差がすごい。週末の蔦屋書店は人がすごく多い。買ってもいない本をスタバで読むことができる(メモしたりスマホ使うと、警備員さんに注意されます)。ABCでも店内でのメモが禁止されている。しかしこの2カ所ではアイデアがあふれてきて、あああ一回外に出てメモしようかな、わなわな。となったりする。どちらも好きである。

代々木から千駄ヶ谷小学校あたりまで歩いて、珈琲もごはんもスウィーツお美味しいタスヤードでチキンライスをほおばり、Be a good neighbor で珈琲を買う。店員さんが気さくで良い。パピエラボにも寄っておこう。そこからJ STYLE BOOKSで雑誌を選ぶ。キラー通りから青山通りまで、のんびりと散歩するのもお気に入りだ。

いままではベルコモンズにあったCIBONEに必ず寄っていたが、移転のため6月までお預けだ。ベルコモンズにあったDean &Delucaも雰囲気が好きだった。

やねせん、ぶらぶら。

ということで、

休日は歩き回っているハヤテノ家でございます。東京散策話はつきないのだけれど、東京の北部に住んでいたころは、よく「やねせん」というエリアに行っていた。親友夫婦や先輩が住んでいるので今でも時々訪れるエリアで、「谷中・根津・千駄木」の頭文字を取って「谷根千(やねせん)」と呼ばれ、幅広い年齢層の間で人気の地域なのです。昭和な風情がたっぷり残っていて、街猫がふらっと歩いていて、なんだかのんびりできるのです。外国人観光客にも人気のみたい。

何度も歩いていると、さすがに古くなり、なくなってしまう風景もある。震災のあとは耐震の観点から、古い建物がなくなっているきがする。。人気のベーグル屋さんや不思議な名前のブックカフェ、江戸な雰囲気がすごい串揚げ屋さん、路地を入ると出てくる落ち着いた蕎麦屋さん、観光客がかならず買うおせんべいやメンチカツ、暑い日にはかき氷、ギャラリーや喫茶店などなど、飽きることがない。

そこには渋いモチーフやシーンがあって、時間や季節により、そのときにしか見ることできそうにない風景を写真におさめていた。いつか絵にしたいと思って。

盆栽・イン・ザ・モレスキン2

盆栽・イン・ザ・モレスキン2

盆栽。

なんだこのカッコイイ並び方は。この色合いは。

谷中のとある路地を歩いていると、いい感じに時代を重ねた住宅があり、その御宅の塀に盆栽が並んでいた。ハッとっせられる風景であり、絵に描きたい、そんな衝動が走った。

盆栽。

自然をここまで凝縮しつつ、管理する芸術がある日本ってすごくないですか?

どんな方が育てているのかな、なんつって想像するのかと思いきや、意外としない私。思考もよいけど行動したい。はい次へ。前へ進む、というのが好きな性格です。

でも、

「なんか絵にしたい。これ絵にしたい。君のために。誰のために。なんか絵にしたいんだの衝動。どこからか湧き上がる創造の情動♩」

とか、ゆるヒップホップに憧れる青年みたいな文章になっちゃうときがある。キープウォーキング状態。

この盆栽、たぶん数回は絵にしているんだけど、たぶんまた絵にすると思う。このモレスキンスケッチブックの中では、こんな表情でございます。

2014年ゴールデンウィーク作品 盆栽

2014年ゴールデンウィーク作品 盆栽

盆栽は情報発信している

なぜ描いたのか。

1.まず、全体のフォルムがかっこいいから。持ち主のこだわりのデザインがすごいから。自然をこの小さな物体に収録しているところもすごい。それをスケッチブックにおさめたかった。

2.外に出してある。展示してあるわけではなく、自宅と外の境界線に置いてあるところがカッコイイから。誰かに持って行かれそうで、しっかりと持ち主の家とつながっている感覚。盆栽が、その何十倍もある家のイメージを固定している。装置である。それをスケッチブックにおさめたい。

3.描いた盆栽スケッチ自体が、盆栽的にスケッチブックにおさまる、ということがなんだかセラピーな感じがして癒されるから。なぜそうなるかと考えると、箱庭的な、自然をそこに置く、という感覚が日本人的で安心するのじゃないかしら、と思う。

最初に描いた時に比べ、技量が上がっているのを実感できたのもよかった。

あなたも、実家でおじいさんが育てている盆栽をじっくり眺めてみてください。スケッチしてみてください。いろいろ感じるものがあるかもしれません。

ゴールデンウィーク作品まとめ記事

(文・絵:ハヤテノコウジ)

MOLESKINE モレスキン スケッチブック・ラージ ([文具])
by カエレバ