(過去記事)61人分の”モレスキン・モード”のコレクション「モレスキン 人生を入れる61の使い方」を読んで自分のモレスキンヒストリーをレビューしてみた


実は、私は。

私は一見するとそうでもないのですが、集団行動が苦手、めんどくさがりやという性格を持っています。誰かに合わせるよりも、自分で開拓したい気持ちが強いです。自分がリスペクトし貢献したいと思える人たちには全力で貢献し、頼りになる存在として認識されますが、そうでない場合は、その逆を行くめんどくささ。仕事力はそこそこあるけれど、素直に命令指令を聞かないので会社の偉い人に睨まれてしまうタイプ。これが災いし、社会人としての出世街道から大幅にはずれています。そんな私ですが、モレスキンの使い方が深まってから変わりました。少し大げさなことを言いますが、もしモレスキンに出会っていなければ、やけくそになりながら人生を過ごしていたかもしれません。あるいは、出世街道からはずれているからモレスキンに絵を描くステージができたのかもしれません。こんなことを書いている自分はちっちゃい男だなぁめんどくさい男だなぁと改めて思いますが、「モレスキン 人生を入れる61の使い方」という本を読んで、改めてモレスキンと人生というテーマについて考えたので、ここに文章として記したいと思います。

やけくそになりそうな自分を制御した、「絵を描く」こと。

全く興味のない分野を担当する仕事の面では、どんどんモチベーションが下がっていきました。会社でも、プライベートでも、1人で、自分の世界で過ごしていこうという気持ちになっていました。そんな中、何かを絵にするという行動だけが、自分のなぐさめになっていきます。とくに旅先でのスケッチや、旅の写真をもとにした絵を自分の世界観にコラージュしていくこと、これだけが自分の心を癒す手段です。旅の記録と記憶を浸透させた絵は、旅で立っていた座標と空気と情報と心の変化を呼び起こす装置になることに気付きます。大好きな京都に通いながら絵のモチーフを探す。アクリル絵の具を使って絵に落としていく。京都をテーマにしたブログにアップする。京都の方と交流する。このあたりから、作品として絵を創作する面白さに目覚めていきました。さらに、どこか遠方に行くことだけではなく、その日にあったこと、その日に行った場所などを描くことも「旅である」つまりは日々が旅である、という人生観を持つようになります。日々が旅である、という意識をもちながら、2010年は北京、上海、ヘルシンキ、コペンハーゲンといった個性的な海外の都市に滞在する機会を得ました。ここで得た衝撃を絵にしたモレスキンアートが反響を呼び、雑誌や書籍に紹介されるようになるとは、当時の私は全く予想していませんでした。

ハヤテノコウジとモレスキンの出会い。

今ではハヤテノコウジというペンネームで、アマチュアイラストレーターとしてモレスキンを使った活動を積極展開していますが、実はモレスキンを使い始めたのは妻が先です。日々のささいなことをメモして自分の気持ちを整理している妻を見て、自分もモレスキンを手にとってみたくなりました。しかしながら、もともとステーショナリーが好きで、家にはドイツやフランス、アメリカ、その他外国のノート類、そして日本のノート、手帳が大量にあります。彼らとの付き合いがあるので、新しく、しかも比較的高価なノートに手を出してどうする?というのが正直な気持ち。そこで、いままでスケッチブックに描いていた絵を、少しモレスキンのスケッチブックに描くことから始めてみよう、ということになりました。モレスキンには水彩画用のスケッチブックと、アート紙のスケッチブックがあります。このアート紙の感触が気になったので、後者を選びました。まずは写真のストックから気になるショットを選び、ペンでスケッチすることからスタート。これが難しい。手帳だから1センチ程度の高さがある、アート紙に合うペンが自宅になかった、この2点から通常の画用紙やケント紙に描くよりも難易度が高く、面喰ったのを覚えています。このモレスキン・スケッチブックに慣れるまでは、2年くらいかかりました。STABILO(スタビロ)という、ドイツ製の素晴らしいマーカーに出会ってから作風が安定します。

幸運の女神との出会い。

いつからだったか、海外のモレスキン・アートのウェブサイトに自分の絵をアップするようになりました。少し反応があるのを楽しみながら、同じようにモレスキンを使っている人たちが世界中にいることを知り、楽しい気分になりました。モレスキン・アートにも好みがあり、私の絵に反応してくれる人たちが描くアートと自分のアートの雰囲気が似ていたりします。これも面白い。そんなことを続けていたら、モレスキンファンサイト「モレスキナリー」のYOKOさんより掲載依頼が来て、自分のモレスキンが紹介されます。ここから、少しずつ好転し始めます。YOKOさんは私にとって幸運の女神です(実際、素敵な笑顔の持ち主で、お会いするたびにクラッときてズキュンとなります)。これは全く恥ずかしがらずに堂々と言える、事実です。「モレスキン 人生を入れる61の使い方」に登場したモレスキンユーザーも、モレスキナリーに投稿したユーザーも、これは同じ気持ちを持っているのではないでしょうか。冒険物語において、冒険者は壁にぶち当たっては支援者からの助言や激励を受けて成長し、課題を解決していきますが、YOKOさんは私の人生という冒険において、モレスキンという武器兼防具に力を与え、様々な啓示を与えてくれる女神です。そんな女神が1冊目のモレスキン本を出される時も興奮しましたが、さらに、2冊目では私ことハヤテノコウジのことも書いていただくことを知った時は、興奮に感動が加わり倒れそうになりました。

モレスキン・モードへの強制転送。

さて、また話を戻します。先述のように、私は「集団行動が苦手、めんどくさがりや」な男です。ところが、モレスキンに深く接し始めたころからそれが許されず、運命のオートメーションに巻き込まれたかのような強制力が働き、その世界観に放り込まれるようになりました。まさに放り込まれます。巨大な手が空から現れ、私の首根っこを捕まえ、どーーんと叩きつけられて、「さあ、動け!動くことしか、おまえにはないのだから。」と空から声が聞こえてきます。叩きつけられた私はなんとか立ちあがり、さて、どこに行けばいいのか、を考えるような感覚です。正直、自分がどこにいるのかわからなくなる、それがモレスキンというステージに飲み込まれた時の感覚です。これを私は勝手に「モレスキン・モード」と呼んでいます。

たとえば昨晩は、六本木で開催された「モレスキン 人生を入れる61の使い方」出版パーティーに参加していました。この本は3人の著者と61人分のモレスキンのストーリーが盛り込まれた感動的な本です。パーティーには3人の著者のほか、ライフハックやソーシャルメディアまわりで有名な作家の方や書籍で紹介されているモレスキンユーザー、モレスキンファンが集っていました。それはそれは熱い空間となり、名刺代わりに各自のモレスキンを説明する参加者たちの中で、僕は眩暈を感じざるを得ませんでした。本来、このようなパーティーや懇親会は非常に苦手で、顔が固まったままとりあえず挨拶をしながら、自分がここにいるのは場違いなのではないか、と思いながら、時間が過ぎるのを待つのが私です。しかしながらここでも「モレスキン・モード」状態ですので、信じられないくらい行動している自分がいます。心では戸惑っていながら、「動くことしか、おまえにはないのだから」というモレスキンからの声が耳元でループしているのですからやるしかありません。さらに、「めんどくさい」から「思い立ったが吉日」状態になり、どんどん動いていきます。素晴らしいモレスキンユーザーの皆さんと交流することができ、大変刺激的な会合となりました。でも、落ち着かなかったし心もとなかったのは、私のモレスキンたちが「出張」に出ていて、持参できなかったこと。仕方がないのでiPadに作品を入れていきました。(彼らがどこに行って何をやるのかは、またブログで発表します)

モレスキン・モードの拡張。

非常に幸いなことに、私も「モレスキン 人生を入れる61の使い方」の中の61の1人になることができました。旅のコーナーに北京訪問の際に描いた街の風景、北欧旅行の後に描いたヘルシンキのエッセンスが2ページにわたり書かれています。また、私が2人の女性と組んでいる散策ユニット「豆旅」のことも紹介していただきました。

モレスキンアート:北京の湖

モレスキンアート:北京の湖

モレスキンアート:ヘルシンキの街並み

モレスキンアート:ヘルシンキの街並み

幸運の女神であるYOKOさんにいただいた幸運なチャンス。あとは私が常にモレスキン・モードに自ら転送され、この絶好の機会を活かしていくしかありません。深夜になりますが、久しぶりに自分の思いを書いてすっきりしました。

モレスキン 人生を入れる61の使い方」の著者の堀様、中牟田様(YOKO様)、高谷様、出版おめでとうございます。これからたくさんの方がこの本を手に取り、また新たなモレスキンユーザーが誕生することを、心よりお祈り申し上げます。

2011年9月11日 1時20分 The Five Corners Quintetを聴きながら。 ハヤテノコウジ

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モレスキン 人生を入れる61の使い方
by カエレバ