「極短小説」にインスパイヤされたのでここにショートショートなノベルを記します。
8月、午後4時、西荻窪。アケミ、出勤のために総武線に乗る。乗ってすぐミラーを開く。
最近、店では絶好調で指名も増えてきた。売上トップのヨウコさんまで、もう少し。気分いいわぁ。最近は沼田さんまで指名してくれたし、今日は同伴出勤できちゃうし。うふ。
胸が痒い。最近、ちょっと下がってきたのがわかる。今月はどれくらい稼げるかなぁ。わくわくする。でも、ワタシ、ヨウコさんを抜こうとは全く思ってなくて、ただそれなりにかせげればいいし。
でもね、この急に人気が出た秘密って、実はあるわけ。それはアイシャドウ。パンダみたいに、これでもかって、すこしおおげさにやってみたら、男の人たちが目のあたりを見るようになる。そこでバチゥと目をウィンクして、ちょっと胸元をよせて見せればイチコロ。沼田さんもこれが気に入ったみたい。ふふふ。
そういえば、最近ヨウコさんといっしょにならないなぁ。いろいろテクを盗みたいのに。

(絵:文 ©ハヤテノコウジ)
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