「極短小説」にインスパイヤされたのでここにショートショートなノベルを記します。
東京電車シリーズ
「ふふふ。今日のヒラヌマ部長のあわてっぷりったらウケたわけ」
「ふふふ。今日のヒラヌマ部長のあわてっぷりったらウケたわけ」
「あはは。キミの言い方が怖いから、こっちはヒヤヒヤだったよ」
「えへへ。あれは社長としての演技だもん。ほんとは怖くないもん」
「うふふ。わかっているよ」
「おおお。混んできたわね」
「こうなったら、さらにぎゅーとしちゃうぞ」
「えーすごーい。こんなに近い」
「あ」
「どうしたの」
「携帯がぶるってる」
「とらないの。奥さんからでは」
「とれないさ」
「そうね、あはは」
「もっとくっついちゃおう」
「やーんいたーい」
(次は上野、上野です)
「あ、おりなきゃ」
「じゃ、また明日ね」
「じゃあね」
50代のオンナ社長と40代のヒラ社員の愛の時間を目撃した山田山は、
今日の夕食はふんぱつしてギョウザをつけてやる、と思うのであった。

(絵:文 ©ハヤテノコウジ)
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