2月 6, 2010 1

満員電車がデートスポット(ショートショート、極短小説)

By in LITTLE FICTION(極短小説)
 

「極短小説」にインスパイヤされたのでここにショートショートなノベルを記します。
 

東京電車シリーズ
 
 
 
「ふふふ。今日のヒラヌマ部長のあわてっぷりったらウケたわけ」

「あはは。キミの言い方が怖いから、こっちはヒヤヒヤだったよ」

「えへへ。あれは社長としての演技だもん。ほんとは怖くないもん」

「うふふ。わかっているよ」

「おおお。混んできたわね」

「こうなったら、さらにぎゅーとしちゃうぞ」

「えーすごーい。こんなに近い」

「あ」

「どうしたの」

「携帯がぶるってる」

「とらないの。奥さんからでは」

「とれないさ」

「そうね、あはは」

「もっとくっついちゃおう」

「やーんいたーい」

(次は上野、上野です)

「あ、おりなきゃ」

「じゃ、また明日ね」

「じゃあね」

50代のオンナ社長と40代のヒラ社員の愛の時間を目撃した山田山は、

今日の夕食はふんぱつしてギョウザをつけてやる、と思うのであった。
 
 
満員電車がデートスポット(ショートショート、極短小説)
 
 

(絵:文 ©ハヤテノコウジ)

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One Response to “満員電車がデートスポット(ショートショート、極短小説)”

  1. [...] ちゃつき、話を聞いているとどうも不倫関係のようで恐ろしかったのを描いた「満員電車がデートスポット」、パン屋で、そのパンが焼きたてかどうかを自分の手の甲を当てて確認して [...]

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