
キアズマ珈琲は心地よい(雑司が谷)
不思議な時間が流れる雑司が谷
「東京はギスギスしていやだ」「なんだかつめたそう」「人が多すぎ」というイメージをお持ちの方も多いと思います。確かにテレビなどではそういった映像がたくさん流れますし、実際にものすごい数の人がいたります。でも、そうじゃない、スローな東京っていうのをぜひ楽しんでいただきたいですね~。ビル群を少し抜けると昔ながらの商店街がしっかり残っている場所が、山手線の中にもたくさんあります。数年前に流行した「昭和30年代を懐かしむ」とは一線を画す、30代40代の方が古い建物をリノベーションした店舗を構築して、ハイレベルな空間演出をなさっています。今回ご紹介するのは、東京の中でも私が大好きな場所のひとつ、雑司が谷にあるカフェです。雑司が谷とは、雑司が谷霊園という大きな霊園や鬼子母神という歴史ある神社がある場所で知られています(鬼子母神では、数年前から「手創り市」でも盛り上がっています。京都では手作り市ですが、こちらは手創り市)。雑司が谷や鬼子母神については、また別途ご紹介することにしましょう。
待ってました、こんなカフェ「キアズマ珈琲」
初めて入ったときは一人で。読みかけの分厚い本を持ってきました。カウンターで、焙煎される珈琲豆の香りに包まれながら、1時間ほど読書に集中できました。1階はカウンター席と2人席があり、2階がテーブル席になっています。リノベーションでマイホームを創りたい私は、「うわぁこんな家に住みたい!」と思ってしまいました。若いマスターが静かに店員さんに指示する様子がカッコよくてよくて。キッチン背面には大きな黒板があって、メニューがざっくりと書かれています。2回目のときはホットドックをほおばらせていただきました。さっぱりとしたドック。たまりませんでした。スウィーツも品がよく。それよりなにより、珈琲がめちゃおいしいのです。「手創り市」の時は混むだろうなぁと思いました。今日は妻と訪問したのですが、初めて訪れた妻の感想は「京都にあるお店みたいだね」とのこと。そうなのですね。京都カルチャーが牽引する「old + one」みたいな味わいがあります。雑司が谷のあたりは神社やお寺、お墓、雑貨店、カフェ、喫茶店などが点在していて、たしかに京都っぽいかもしれません。
キアズマ珈琲という空間演出
お店と、そこで過ごす店員さんとお客さんすべてが、ドラマティックな感じ。お客さんが支払いをするとき、新しいお客さんがガラガラと扉をあけて入ってきたとき。2階のお客さんが珈琲をおかわりするとき。なんだかひとつひとつが素敵な映画みたい。たとえがちょっと違うかもしれないですけれど、「かもめ食堂」を見てグッと来て、何度もDVDを見返してフィンランドまで旅行しちゃった人(われわれ夫婦ですが)にはこの感覚をわかってもらえると思います。少し落ち着いたお客さんが多いかな。みんな静かに語らっている感じ。おひとり様の方は読書に夢中。地元の方はマスターと会話。そういう当たり前の喫茶店の風景が、意外にできるようでできないのが現実社会です。キアズマ珈琲は、その当然たる機能を果たしながら、新しさと安心感が共存していて素晴らしい。ここでは煙草はひかえめに、声のトーンはやさしく。そんな雰囲気が似合います。お客さんみんなで素敵な時間を共有しましょう。全身で珈琲の香りを味わってください。

東京都豊島区雑司が谷、鬼子母神近くにある素敵なカフェです。珈琲がめちゃうま。フードもよろし。
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