2006年7月。ちょっと長い夏休みを取って、憧れのフィンランドに行ってきました。最高でした。住みたくなりました。そのときの様子を旅行記として公開していきます。
7/12(水)
4:00 起床後、すぐに準備。
6:35 京成スカイライナーで成田空港第一ターミナル駅へ。
7:30 成田空港着。 スタバで朝食をとる。
8:55 受付カウンターにてチェックイン。 チケットを受け取り、荷物を預ける。 税関チェック後、しばしターミナル内を散策。
9:45 手荷物検査から搭乗口へ移動。
10:15 「フィンエアー」に搭乗開始。
10:55 離陸。
2回目の食事が出た。「ミートボールとマッシュルーム」だった。後で知ったが、これはフィンランドの郷土料理らしい。こちらも美味だった。
妻は寝てしまったが、自分はフィンランド語の復習と旅行英会話の復習を続けた。フィンランド語は2ヶ月間勉強してきたのだ。どれだけ通じるかはわからないが、ひたすら音声を聞き続けていたため、機内を飛び交うフィンランド語は少しだけ理解できた。
「ミセス・ダウト」が終了するころ、フィンエアーはフィンランド上空へ到達。予定より1時間早い、合計8時間のフライトだった。
税関で軽い質問を受ける。「パイヴァ!(こんにちは!)」と言ってみると少し驚いていた。
その後、空港内でトイレを済ませてからフィンエアーバスの乗り場へ向かう。おっと、その前にお金を降ろそうということになり、「OTTO」というキャッシュディスペンサーを探す。黄色い目印なのですぐに発見した。
日本で「新生銀行のキャッシュカード」を作っておき、そこに数万円を入金しておいた。こうすると、フィンランドで「ユーロに換金されて」お金を降ろすことができる。今回の旅ではこれが大変便利だった。クレジットカードも使わなかったし、トラベラーズチェック(サインやら電話番号告知やらの手間がかかる)もいらない旅は快適だった。他の銀行でも何か方法があるのかもしれないが、「Finland
a go go」という本に書いてあったので導入してみたのである。
フィンエアーバス乗り場はすぐに見つかった。しかしちょうど行ってしまった後だったので20分ほど待つ。暑い!日差しが強い!が、風は冷たい。炎天下の下で野外クーラーを浴びている感じ、といえばわかってもらえるだろうか。
「サーンコ カクシ?(チケットを2枚ください)」
とバスの運転手につげ、無事2枚のチケットを購入した。約5ユーロだった。1ユーロはだいたい150円ということにして旅行中の計算を行った (これは、”カクシ、キートス。”でも十分であることを後で知る。カクシはフィンランド語で「2」、キートスは「ありがとう」の意味)。
バスが空港を後にすると、非常にシンプルでどこか日本にも似た景色を見ながら時間を過ごすことになる。これを見て妻が不安になる。「イメージと違う・・・」っていまさら何を言っているんだろう、と思いながら、こちらはワクワクしながら車窓を眺めていた。妻の不安は、ヘルシンキ中央駅に到着後、数秒で消え去ることとなるのだった。約40分のドライブで、湿気のない、森林と湖の国であることが十分に伝わってきた。
ヘルシンキ中央駅からホテルまではすぐのはずだが、見つけるまで少し時間がかかり、遠回りをしてしまった。綺麗に舗装された道でスーツケースをガラガラと引いていたら、この道は自転車専用道理だということを知る。その後は歩行者用のエリアを歩くのだが、タイル状の道はスーツケースの移動には厳しかった。
やっとホテルを見つけてチェックイン。 このホテルは外国人が多く泊まるようで、チェックインから各種質問のやりとりはすべて英語だった。問題なし。フィンランド語を学んだら、なんだか英語のレベルが少しあがったような気がしてきた。しかも、「非英語圏」の人の英語なので、日本人にも聞き取りやすいかもしれない。フィンランド人は英語が非常に上手。街の各種表示も、フィンランド語、スウェーデン語、英語で表記されていることからも、ハイブリットな、EU的な先進性を感じた。フィンランドとスウェーデンは隣国でありながら、その言葉の「系列」は異なるようで、全く違う。滞在中、スウェーデン語を耳にする機会もあったが、全くわからなかった。
さて、部屋に入ると、デザイン先進国フィンランドらしいシンプルかつ素敵な部屋に感動する。テレビもインタラクティブ・テレビだったし、ベッドや椅子もオシャレ。トイレは「アラビア」制で、上にあるつまみをひっぱると水が流れる。バスタブとそれ以外を仕切るのは、よくあるカーテンではなくガラスを閉めるものだった。
重い荷物を降ろしてからいざ街へ。
美しいトラムが行きかうので、しばし見とれる。日差しが強い。すでに午後4時だというのに、日本でいう正午のような感じだ。白夜の影響がある北欧では、夏の間の日照時間が長く、逆に冬は闇に包まれる時間が長い。
ヘルシンキで最も有名なストリート、「エスプラナーディ通り」を散策し、早速「マリメッコ」や「イッタラ」、その他ショップに入る。お店に入ったら、店員さんの顔を見て「ヘイ!」と告げるとよい。これは「やあ!」とか「こんちは!」といった意味のフィンランド語。日本語と同様、「ヘイ!」や「キートス!」にもいろんな言い方があるんだということを後に学ぶ。フィンランド語は基本的にアクセントを「前方に」置くのが原則なので、後ろにアクセントを置くと伝わらない。前を強く言えば、カタカナ読みでもなんとかわかってくれる。日本語とフィンランド語の親和性は高い。学んでいてそう思った。
港にある青空市場に向かう。ここではみんなベリーや豆を食べている。我々も同じようにベリーを買って公園でほおばる。エスプラナーディ公園では、フィンランドのニュース企業主催のジャズイベントが開催され、演奏の真っ最中だった。青空の下、老若男女が音楽にのっている。ふと隣の女性を見ると、アイスを食べていた。そう、フィンランドといえば、アイスなのだ。フィンランド人は日本人の2倍のアイス消費量を誇る。世界一ではないそうだが、それでも町中にいたるところにアイスショップがある。ショップがなければ、クーラーボックスで売りにくる。我々も負けずに2つたいらげた。
興奮冷めやらぬまま、書店内の「カフェ・アールト」に入る。映画「かもめ食堂」をごらんになった方ならわかると思うが、このカフェで「小林聡美」と「片桐はいり」が出会い、小林が片桐からガッチャマンの歌詞を教えてもらうというシーン、まさにその席に座って悦に入った。「ここでガッチャマンを歌うって、ありえない日本人だよなぁ」とつぶやいた。浸っているとやさしい店員が声をかけてくれて、さらに英語版のメニューももってきてくれたので、コーヒーをいただくことにした。照明が素晴らしい。このカフェにも2度来た。ヘルシンキ近郊に住んでいたならば、週2で通いそうなカフェだ。
ところで、 なぜ映画「かもめ食堂」でガッチャマンが出てくるか、というと、小林が経営する食堂の最初のお客である「日本オタクのフィンランド人の青年」から、「ガッチャマンの歌詞を教えてほしい」と頼まれたから。小林は歌詞を最初しか覚えていなかったが、カフェ・アールトにいた片桐はすべての歌詞を歌いあげる。そんな不思議なシーンがあった。ちなみに、ヘルシンキではほとんどアジア人を見かけない。だから実際にカフェで日本人にあったら、自分でも声をかけそうだなと思った。
その後は百貨店「ストックマン」の「デパ地下」で夕食とアイスを購入し、またまたしばし散策を続けた。午後8時を過ぎても暗くなる気配がない。だからついつい、遊びたくなるのだ。やばい、初日に張り切りすぎだ、と気づいたわれら夫婦はホテルへと急いだ。
ホテル生活ではすべて「カード」が支配する。エレベーターに乗るのも、1階のトイレに入るのも、朝食のブッフェをとるのも、チェックイン時に配布されたカードがいる。エレベーターでは、カードがないと稼動しない。もちろん、部屋に入るにもカードが必要だ。
その後はサンドウィッチやラップをほおばりながら、明日からの滞在計画を立てることにした。
こんな感じで初日を終えた。 あ、途中でデンマークの青年に声をかけられて、2ユーロでハガキを買わされた。アジアで英語を教えている、このハガキを買ってくれたらアジアの子供たちの生活が楽になる、とか言われて、逃げられず「1枚だけだよ!」といって買ってあげた。それでも300円だ。タケェ。と思いながら、彼の言うことが嘘でないことを信じてあげようと思った。妻はいぶかしがっていたが。
フィンランド時間午後9時。日本時間深夜3時。 その陽は当分沈みそうになかった。

ヘルシンキにある百貨店、「ストックマン」の前あたり。短い夏を楽しむフィンランド人でいっぱい。

ヘルシンキにある百貨店、「ストックマン」の入り口。

ヘルシンキの街並み。街角ではクラシックを演奏する青年たちがいた。
美しいエスプラナーディ公園では、ジャズフェスティバルが開かれていた。ここでユッカ・エスコラの生演奏を聞く。ファンになる。新宿でのライブ
にも行って最高だった。
アールトがデザインしたステキな書店「アカデミア書店」の上にあるカフェ「カフェアールト」。少し薄暗い雰囲気だが、デザインが素晴らしいので
その世界に酔いしれる。しかし、店内には気取った雰囲気はなく、店員さんも気さく。日本人は一人はいる。ちなみに、フィンランド語の先生に聞いた
だが「アアルト」という表記は正しくないらしい。フィンランド語ではAAと重なったら、「アー」と伸ばすルールである。
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