2006年7月。ちょっと長い夏休みを取って、憧れのフィンランドに行ってきました。最高でした。住みたくなりました。そのときの様子を旅行記として公開していきます。
今日もまた、青空の街を眺めながらの朝食を楽しむ。豊富なメニューのブッフェスタイルにも慣れた感じ。帰国しても毎日こうならいいのに、と思ってしまう。今日はどんなバリエーションを楽しもうか、と迷っていたら、日本でいう「ポンせん」を発見。食べてみたらまさに同じ味。ポンせんは大好きなので、この後は毎朝食べるのであった。このレストランのポンせんは四角形だったが、Kマートなどでは日本と同じ円形のタイプが売っていた。いろんな味があるのはもちろんのこと、そのデザイン性に引かれて何個も購入した。帰国後も味とパッケージを楽しんでいる。
フィンランド人はベリーをよく食べる。郷に入れば郷に従う日本人としては、やはりベリーを食べる。いろんな種類があってとてもおいしい。思い出しただけで口がすっぱくなってきた。ベリーを食べていると、ふと子どもと目が合った。朝食をとるレストランには、たくさんの子どもたちがいる。とにかく彼らに注目される。もしかすると、生まれて初めて「アジア人を見た」のかもしれない。
ヘルシンキ中央駅で、ハメーンリンナまでのチケットを購入。VR(フィンランド国鉄)のIC(特急電車)に乗る。車窓をみながら味わうために、ロバーツコーヒー(フィンランド版スタバ)をコンコースで買う。我々の席は11番車両だったので、ホームの一番先にあった。ホームが長いためかなり歩いた。
様々なタイプの車両があった。ペット同伴OKの車両、自転車を積める車両、個室、普通席などがあって興味深かった。特に、ペット同伴の車両があるのはさすがだと思った。
快適な列車の旅は1時間30分ほど続き、目的地のハメーンリンナに到着。ここには「ハメ城」というお城がある。風光明媚な湖と森の景色を楽しみながら、静かでさわやかな街を歩く。道路に、湖に、鴨の家族が行動している。水面をかきながら、優雅なヨットやボードが行き交っている。森と湖の国を象徴するようなシーンが次から次へと目に飛び込んでくるので、我ら夫婦の興奮度も上っていく。
ハメ城に到着。お土産売り場で城内鑑賞チケットを購入する。店員さんが日本語で「日本人ですか?」と尋ねてくる。しばし日本語と英語で会話する。こういうコミュニケーションが今回の旅行の随所で体験できた。英語で城内のガイドをしてもらって、準備万端、ということで早速お城を探検することにした。ハメ城は、あの「ドラゴンクエスト」に出てくるお城のイメージになったそうで、実際にRPGの世界に迷い込んだような雰囲気だ。イギリスでお城をいくつか見たときは、結構「見られないエリア」があったり、「貴族的な装飾」がほどこされたりしていた。しかしハメ城はほぼ全域を見ることができる。狭い階段を上って部屋へ、また部屋へと進むことができる。これは楽しい。耳にはどこからかゲーム音楽が聞こえてきた、というのは大げさだが、探検心というのがまだ残っていた自分に驚いた。「あ、こんなところにも小部屋がある。」と夢中になる私。しかし妻はそうではないらしい。どんどん先に進んでいく。外壁や石垣は、日本のお城に似た部分もあって興味深い。
ハメ城をしばし回遊したあと、ハメーンリンナの街へ。シベリウスの生家の前をカキピー食べながら通りすぎると、にぎやかな広場にたどり着いた。西洋の街では、必ずこのような広場があるのが特徴的だ。広場には青空市場ができていて、コンサートも開催されていた。照りつける太陽からの熱を避けようと、KIOSKに入ってアイスクリームを購入した。その後は街をぶらつき、ショップをめぐりながらランチスポットを探すことにした。街を歩くアジア人は、僕らだけ。
街の中心部にある教会では、結婚式が執り行われているようだ。ウェディングドレスで身をまとった女性が見える。映画のワンシーンのような、すてきなシーンを見られた幸せに感動しながら後ろを振り向くと、かわいらしい装いのレストランを発見、メニューも豊富なようなので入ってみた。これが大正解。フィンランド滞在中最高レベルの食事をとることができた。レストラン「Pitarkakkutalo」は店内の雰囲気、店員さんのサービス、料理すべてが最高だった。
妻はニシン料理を、私はサーモンが乗った海老クリームパスタを注文した。パスタを食べたのはこれが最初で最後だったが、海老クリームも日本人好みの味で、上に乗ったサーモンがこれまたうまい。あまりに感動したので、我々は英語でそれを懸命に伝えてみた。食べ終えて片付けるときに、「How
about?」と聞かれて一瞬「え?」と思ったが、「いかがでしたか?」の常套句だと気づいて「Great!」「Delicious!」とか言ってみた。フィンランド語では「ヒューバー!(よかったよ)」と言えば喜んでもらえる。
ヘルシンキとはまた違った時間がながれるハメーンリンナ。去りがたし、という気持ちで駅のチケット売り場に向かう。妻が英語で係員に話しかけるが、通じない。フィンランドでは、バスや電車のチケット売り場は日本の銀行や郵便局にあるような、番号待ちを知らせる機械が設置されている。購入する際はここから番号の書かれた紙をとり、受付カウンターに番号が表示されるまで待機するシステムになっている。妻が取り合ってもらえなかったのは、まずこの紙を取らなかったことが原因と考えられた。続いて私がチャレンジし、番号を取ってカウンターに行き、フィンランド語で「ヘルシンキ、カクシ、キートス(ヘルシンキまでのチケットを2枚ください)。」と言ってみたらクリアできた。ヘルシンキではほぼ英語で話しかけられたが、別の都市に行くと英語が通じない場合もあるのかもしれない事例である。
広いホームで列車を待つ。どこで待てばいいのかは、モニターに表示されているのでわかりやすい(日本の表示は分かりにくい)。ホームがA〜Eのエリアに分かれていて、「8両目に乗るあなたはCでお待ちください」と表示される。便利である。到着した列車は、新型だったのでうれしくなった(行きは旧型だった)。行きは満席だったが、帰りは空席がかなりあってゆったりとした時間を過ごすことができた。
ヘルシンキに着いたあとは、ストックマンデパートでの買い物を楽しむ。地下から上まですべて回りたかったが、土曜日は18時に閉店してしまうため、それはかなわなかった。日本のデパートに雰囲気が似ているので安心できた。スコスデパートよりも洗練されている感じがした。アラビアの食器やイッタラのグラス、そして調理器具などは、日本では手に入らないようなハイセンスのものが多い。いろいろと欲しくなってしまった。
その後は、ホテル近くの「カンピ」ショッピングセンター1階のKマートで食材などを大量に買い込む。Kマートは楽しい。飽きない。買い物の仕方、レジでの商品の並べ方など、日本にはないルールがあるので、フィンランド人の買い物を観察して勉強した。フルーツやパンなどを買う際には、売り場に設置された発券機に入力し、バーコードを発券して商品を入れた袋に貼り付ける。レジはベルトコンベアー形式になっている。「自分の買いたい商品と他人の商品」を区分けする道具を使う。店員さんにはかならず「ヘイ。(こんにちは)」、会計が終わったら「キートス。(ありがとう)」と伝える。ビニール袋は自分で取り出す。タバコ販売機はレジ近くにあって、欲しい商品のボタンを押すと、飛び出す。フィンランドの若者たちは、これをクールにキャッチしていた。
ここカンピはヘルシンキ近郊、他都市へ行くバスのターミナルにもなっている。数日後にバスに乗ってポルヴォーに行くので、チケットの買い方や時刻表などを調べた。その後は部屋に戻り、すっかりお気に入りになったテレビ局「mtv3」を見ながら夕食を食べた。9時を過ぎているが、日差しはまだ夕暮れとは呼べなかった。
すこーんと晴れた車窓はとても綺麗
鴨がたくさんいた。人懐っこい。
綺麗な石の通路が続く。
城壁が古い。
概観はこんな感じ。頑丈そう。
ハメーンリンナ市街
レストラン「Pitarkakkutalo」。とても上品で気さくなお店。外国人相手にもなれている感じ。また行きたい!ハメで、どこでランチするか迷ったらここをオススメ。教会の前にあるのですぐ分かる。
ハメーンリンナからヘルシンキ中央駅に戻ってきた。
ヘルシンキの街角では、あちこちでクラシックが演奏されていた。
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