国立新美術館(建築ツアー)

国立新美術館「建築見学ツアー」レポート

2017年6月29日(木)に開催された「国立新美術館(建築ツアー)」に参加しました。このイベントはモレスキンが開催協力しています。

どのような建築形式でできているのか、その目的と仕組みはどうなっているかを、わかりやすいガイドで学ぶことができました。

バックヤードを見学したり美術館の特製モレスキンをいただいたりと、参加者が興奮するサプライズがありました。

見学で学んだことを、共有したいと思います。

国立新美術館の10周年

国立新美術館(建築ツアー)
10周年を表す大きな幕。

今回の建築ツアーは、7月に「夏休みこども探検ツアー」が開催されるのを受けて、メディア向けのプレツアーとして開催されました。

2,500万人が来館した5番目の国立美術館

2007年に設立された日本では5番目の国立美術館は、コレクションを持たないスタイルで様々な企画展示を行なっています。

年間250万人規模の来館者があり、累計では2,500万人に到達しました。

各種美術団体への貸し出しもあり、年間69の団体による公募展が開催されます。応募作品の受付・整理・審査まで施設内のバックヤードで実施可能です。

国立新美術館の建築を学ぶツアー

今回参加したツアーは、国立新美術館のスタッフにガイドしていただき、設計者である建築家・黒川紀章氏の設計コンセプトや設備機能について学びながら、美術館の各フロアや外観、バックヤードなどを見学する内容です。利用者とアートのふれあいについて、大変考えられた仕組みになっていることがわかり、刺激を受けました。

国立新美術館(建築ツアー)
国立新美術館の建築ツアー(モレスキン開催協力)に参加しました。見学中に携帯したものたち。
国立新美術館(建築ツアー)
国立新美術館の建築ツアー、まずは研修室で基本情報をお勉強です。

施設自体は国会議事堂と同じくらいの大きさで、2000平米の企画展示室が2つあり、壁を全て動かせる「スーパークラブ」構造になっています。

国立新美術館(建築ツアー)
国立新美術館は2007年1月に設立された、国内で5番目の国立美術館です。4番目の国立国際美術館(大阪府大阪市)から30年後にできました。
国立新美術館(建築ツアー)
六本木ヒルズの森美術館、東京ミッドタウンのサントリー美術館と国立新美術館は「六本木アートトライアングル」と呼ばれて、連携する取り組みも行なっています。

展示を変えやすい構造

国立新美術館(建築ツアー)
国立新美術館の最大の特徴は、コレクションを持たない美術館ということで、さまざまな企画展を行います。そのため設備は設置や移動がしやすい設計になっています。

配線を床に埋める、床から空調を出して循環させる、展示アレンジしやすい壁など、美術と人の開かれた関係性を作りたいというコンセプトが設備に反映されています。

外部と内部の光をコントロール

国立新美術館(建築ツアー)
国立新美術館の外壁は「フラクタル曲線(有機的なウェーブ)で構成。幅150m、高さ22mとなっていて、マリオンと呼ばれる110本の柱とルーバーと呼ばれるガラス板3753枚がついています。こちらは人が拭いて掃除し、上下は通称「スパイダー」と呼ばれる機械が担当します。ガラスについた水玉模様は室内への日光の量と熱を少なくしています。

施設内の壁には行灯のイメージで作られた「光かべ」と呼ばれる設備があります。夜でも足元まで明るく照らすことができます。このように光のこだわりがすごいですね。

随所にある設計者の重要なこだわり

国立新美術館(建築ツアー)
美術館にとって来館者の傘管理も重要な仕事です。約1,000本の傘が収納できる入り口付近の傘立てエリア。すごい存在感を放っています。
国立新美術館(建築ツアー)
「コーン」と呼ばれる逆円すいの建造物は、ロビーとレストランを支える柱の間に高い空間を確保するために作られました。中にはエレベーターがあり、なんとレストランのキッチンも入っています!美術館は火気厳禁なので電磁調理器が使われています。
国立新美術館(建築ツアー)
国立新美術館の講堂は着席で260席が設置可能です。こちらも内容によってアレンジできるように設計されています。

モレスキンと国立新美術館

国立新美術館の10周年を記念して、モレスキンは同美術館の建築をモチーフにしたカスタムエディションノートブックを製作しました。なんと建築ツアー参加者はこちらをお土産としていただきました。驚き!アート見学レポートをまとめていこうかな。

国立新美術館(建築ツアー)
帯に国立新美術館の外観が印刷されています。

国立新美術館(建築ツアー)

国立新美術館(建築ツアー)

国立新美術館(建築ツアー)
モレスキンにエンボスされた国立新美術館のロゴ。思わず触れたくなリます。

国立新美術館まとめ

国内最大級の展示スペースではさまざまな企画展示があります。

今回は触れませんでしたが、全体がとてもおしゃれです。この空間にいるだけで幸せな気分になってきます。

レストランが1ヶ所、カフェが2ヶ所、そしてミュージアムショップとアートライブラリー、施設内の素敵な椅子など、いろいろな過ごし方が楽しめますね。

国立新美術館(建築ツアー)
国立新美術館3階にあるアートライブラリーには14万7千冊の蔵書がある!アート好きにはたまらない。ただし貸し出し不可です。

7月24日(月)と26日(水)には、小学校3年生〜6年生向けのたんけんツアーがあります。申し込みは下記URLで確認してください。

夏休みこどもたんけんツアー2017~国立新美術館のひみつをさがそう!~
http://www.nact.jp/education/tour/20170724.html

このような貴重な機会を作っていただいたことに感謝いたします。

また近いうちに行こう。

(文・写真:ハヤテノコウジ)