エッセイ

「つなぎ場」として有名な、あのお店の本。6次元の本。

その場所には、過去に2度、訪れたことがある。
1度目は、別のイベントで知り合った文房具愛好家に誘われた、文房具関連のイベントで。
まだ自分は現在のように社交的になりきれていない時期で、周りはお洒落でハイセンスでポジティブな人たちばかりの雰囲気に、自分のような人間が入っていってもいいのだろうか、という心境でその日を迎えた。私より1つ年上のイケメン店長に初めてお会いした。とても若く見えるその方は、お店のカウンターで文房具イベントを楽しそうに眺めていた。その中には著名人もいて、その方のバースデーパーティー(サプライズ)も兼ねていたようで、びっくりする演出が楽しかった。自己紹介する際に、持参したモレスキンスケッチブックを見ていただくことができた。その日、初訪問・初参加の私を、皆さんが温かく迎えてくれたり、絵について褒めていただいたり、励ましていただりして、大変うれしい日となった。

2度目は、すこし自分がアート活動を通じて前に出始めたころである。
私の個展活動を支援してくれたクリエイター主催のパーティーで。この時も、前回と同じ気持ちで、私が行ってもいいのだろうか、というような感じだったので、若い友人を連れていくことにした。お酒を飲むと、すぐに盛り上がってしまう性格のこの友人のおかげで、私もすぐに皆さんとも打ち解けることができた。美大出身者が多く、現在もデザイナーやイラストレーター、アーティストとして活躍する参加者の中で、私だけが普通のサラリーマンという立ち位置ではあったが、この時もモレスキンに描いたアートのおかげでお話がはずんだ。
自分の印象では、「先を行く人」「すごい人」たちが次々と登場し、企画するイベントはすぐに満席になり、また最先端の皆さんの間で情報がシェアされていく強力なスポット。
その濃厚さと斬新さがもたらす感動は、いろんな人から伝わってくる。Twitterもフォローさせていただいているので、それを見るたびに、私もひそかに関心を持ち続けている。しかしまだ行くことができていない。できればまた、行ってみたいと思っている。
そんなことを思っていたら、先述の文房具愛好家のブログで、この女性がこのお店をテーマにした本に出るということを知る。その本を買って読んでみた。「都市型茶室」として定義されたその内容は、このお店の裏側を綴った貴重なコンテンツをあふれ出していた。また、これからやりたいことを見つけたい人、すでにコミュニティを運営している人なんかに役立つ、わかりやすい考え方も盛り込まれている。ネットに広がる関連書評では、「フォントがいい」「縦組・横組のハイブリッドがいい」とあったが、私もその点が気に入った。
その文房具愛好家は、満面のスマイルで本の中に立っていた。
本の中では、なんとこの女性がきっかけで(私も1度目の訪問で参加した)文房具イベントが開催されたことが、このお店の運営・成長におけるエポックメーキングになった、ということが紹介されていた。
お店の名は6次元
本のタイトルは 人が集まる「つなぎ場」の作り方 
いつか私ハヤテノコウジも、「なにか」を形にしてみたいと思う一冊でした。

by カエレバ









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