自分の「好き」にフォーカスする

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自分の「好き」に集中する大切さと、自分のこの1年について書きました。

「好き」を極めるために会社員を辞めた

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自分の「好き」に気づき、それに全力投球するのが重要な時代になっていると、すごい人たちや行動力のある人たちが言っています。ボクも突然そう思って会社を辞め、1年が経過しました。退職の知らせはみんなに驚かれました。

20年も勤めた会社を辞めるなんて、もったいない。いったいどうしたのと。「時が来たから」と悟り顔で答えています(笑)。だってそれが適切な表現なのですもの。時代背景の変化、繰り返し流れてくるメッセージ、突然の変化など、いろいろな要素が動き出したのでした。

ここ数年はイラストレーターとしても活動していたので、パラレルキャリアな状態が続いていました。上手に平行できなくなっていたのです。そもそも友人たちには組織に合わないタイプだし自由にやったほうが能力を発揮するでしょ?と言われ続けてはや20年。やっとその通りになり、現在はアート活動も含めて複数のスキルを活かして仕事したり遊んだりしています。

1人で時間を過ごしたかったので最高の日々です。ボクの「好き」は「手描き表現と旅」。大人の趣味ノート「スケッチジャーナル」を確立したので、その楽しみ方を広めようと活動しています。独立初期から旅をしてワークショップを開き、旅日記を創作しています。

「自由大学」で学んだ「好き」の活かした方

自由大学の教室

独立から半年くらいは、まずは動くことが大切と思っていましたが、「自分は何者なのか」がなかなか定まりません。そこで4月に「自由大学」という大人の学びの場に参加し、自分の「好き」を極めた先生たちはどうやって仕事にしているのかを観察することにしました。

3つの講座を受講し、エッセイスト深井次郎先生の「自分の本を作る方法」では「自分とは何か」を徹底的に問われ、音楽家sawako先生の「DIYミュージック」ではまずは音楽を楽しくやってみるという姿勢を教わり、立体造形家の森井ユカ先生による「アイデアスケッチ・デイズ」ではスケッチの持つコミュニケーション力を体感。

「アイデアスケッチ・デイズ」のキュレーター(自由大学では教授の他にサポートの方が付く)だった「低山トラベラー」大内さんは「文化系の山登り=低山トラベル」という新しいコンセプトで、低い山を旅するように歩くホビーを提唱し、「低山トラベル」という著書を書いたりラジオなどのメディアに出たりと自分の「好き」を仕事にする素晴らしいお手本!

トラベラーという言葉が気に入ったので、「ボクの場合は旅をして旅日記描くのが好きな人だから、スケッチトラベラーでどうですかね?使っていいですか大内さん?」と聞いて「いいのでは?」と言われたので、これでいくことにしました。

ちなみに自由大学の講座はその後に飲み会とかお茶会があって、そこでの交流でもすごい刺激を受けました。

スケッチトラベラー、ハヤテノコウジ始動。

(阪急 文具の博覧会2017秋)ボード

肩書きのパワーとは面白いもので、スケッチトラベラーという肩書きにしてから、銀座伊東屋で自分の旅日記作品をたくさん展示したり、大阪の阪急うめだ本店のノートイベントで旅日記の展示と3日間に渡るワークショップを担当したり、これからも日本全国で展開していけそうなご縁のおかげで、新しいワクワクの種が芽を出し始めています。

文房具で絵を描くというスタイルなので、自分の好きな空間で好きなことについて話しているという、最高の状況!この数ヶ月の出来事です。有名な場所での展示やワークショップを通じて、自分は創作だけではなく、人前でおしゃべりするのが大変好きな人なのだということもわかりました。クイズ番組やトーク番組の司会者みたいな感じで。

ということで、その楽しさを他にも伝えようと、スケッチジャーナル作品の材料集め作業である「スケッチ散歩」について書こうと思いました。旅行先の散歩や毎日の散歩も「小さい旅」のひとつであると考えるようになったら、これが楽しいのです。

スケッチジャーナルは旅の結果としての作品であり、スケッチ散歩はそのプロセスを楽しむアクティビティです。低山の楽しみ方を極めた大内さんをロールモデルにして、いろいろ実現していきたいなと思います。

銀座・伊東屋で展示中のハヤテノコウジ作品

好きを見つける方法

スケッチジャーナル(鎌倉)

ボク自身の話はこれくらいにして、「好きを見つけるにはどうしたらいいのかを考えてみましょう。結論から言うと、それは「書く」ことでわかります。1日の終わりに「今日楽しかったこと・うれしかったこと」を3つに絞って簡潔に書いてみてください。決して嫌だったことは書かないように。

日記って、良いことも悪いことも書いていますよね。でもその2つは分けたほうがいいと言われています。ボクも昔は一緒に書いていました。そうすると悪いことを改善する方に意識を使っちゃうのです。もったいなかった・・・。それはブラックノートとして、別のノートに書き殴ってください。

ささやかな喜びでもいいので3つ書いてみてください。ボクもこれを続けて好きなことがわかりました。ノートが面倒であればスマートフォンのメモアプリでも良いですし、公開しても良いならTwitterやブログでもオーケーです。それでは次に、同じように「今日楽しかったこと、うれしかったこと、面白いトピックだったこと」を絵にしてみましょう。

いきなり難しいお題を出すじゃないか、と思いましたよね。でも大丈夫。ボクのワークショップでオススメしているのは、手帳に付いているマンスリーカレンダーに簡単な絵を描く方法です。ワークショップ冒頭で「絵心が無い」と言っていた人が最後には夢中になり、1ヶ月描き続けてくれるほど簡単です。

マンスリーダイアリー(モレスキン日本語版)

小さい枠の中に、消せるボールペンを使って描くくらいならできそうじゃないですか?慣れてきたら、フリーノートの見開きに四角いフレームをたくさん描いて、そこに「最近のお気に入りの記憶」をスケッチしていくのも良いです。そうすると、「あー自分ってこれが好きなのか」とわかってきます。とても楽しい。胸の奥がキュンキュンしてくる感じ。

何度も見返してください。自分の「好き」が集まった本になるわけです。

「好き」にチューニングを合わせる効果

スケッチジャーナル(タイムレスコンフォート)

「好き」に気持ちを合わせていくと、良い気分になってきます。良い気分になると笑顔になりますので幸せだなぁと思ってきます。ありがたい感謝する気持ちも芽生えてきます。楽しいことを絵日記にしてSNSで投稿すると、その楽しさが人に伝わるので、人気の手法になってきています。

いい気分だとひらめきが降りてくるかもしれませんので、忘れずにメモしてください。ひらめきで行動すると後悔しませんよ。それはきっと神様からの贈り物だから。どうやったら良い気分なのか、幸せなのかのパターンが見えてきますので、それを繰り返すことが大切です。

その作業として、スケッチジャーナルとスケッチ散歩をオススメしたいので、これからいろいろ解説していきますね。そうそう、好きがわかると嫌いがハッキリ見えてきます。望まない状況というのがわかります。そうするとさらに自分の望むことは何か、と問いが生まれますので、自分の「好き」を振り返ることになります。

そして「あ、いい気分じゃなくなっている!」というセンサーが働くようになるので、いい気分に戻そうという反射も出てくる。そんな効果があります。

このエッセイのまとめ

  • 自分の「好き」にフォーカスしてみよう
  • その日の楽しいこと、うれしいことを3つ書いてみよう
  • マンスリーカレンダーやノートにスケッチしてみよう
  • 「いい気分」に戻れるように意識しよう

(写真・文・絵:ハヤテノコウジ)

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