描き始めたきっかけ

描き始めたきっかけ

スケッチジャーナルを始めるきっかけとなった出来事について、振り返ってみたいと思います。

楽しい旅行の後、体の異変。

社会人4年目の夏休みに、九州と関西を楽しむ旅行をしました。

仕事に戻る前日の深夜のこと。

日課のストレッチをしているとき、とつぜん左胸に激痛が走りました。

呼吸をするたびに、いままで経験したことがない痛さが走ります。

なんだろう、大変なことが起きている!

肺の病気によって、2週間の入院となりました。

その後は通院とリハビリを含め、3ヶ月の静養期間を過ごします。

「スケッチする日」は突然に

手術の後、激痛がなかなかおさまりません。

痛い、でも暇。持て余す時間。

この状況をなんとかしたい。そこで思いついたお願いがこれです。

「スケッチブックとサインペンを買ってきてほしい」

何を思ったのか、病院観察日記を描き始めました。

同じ病室の患者たち。美人看護師さん、敏腕婦長さん、担当医師。売店のおばちゃん。

それぞれの特徴をとらえながら、病院の様子をスケッチと文字でまとめます。

思わずウケた絵日記

退院後、心配して集まってくれた親戚一同が、この入院日記を読んで大笑い。

みんなが口を揃えて言います。

「子供の頃、よく絵を描いていたよね。漫画も描いていたよね。」

すっかり忘れていました。そうです、描いていました。

リハビリの2ヶ月は、できるだけ空気のいい場所で過ごします。

広々とした風景をスケッチし、水彩絵の具で着彩していました。

それから現在まで、絵を描くことが続いています。

残念ながらこの観察日記はなくなってしまいました。

誰がスケッチを再起動させたのか

ときどき思うのです。

この入院がなかったとしたら、その後の私は絵を描いているだろうかと。

もし描いていなかったら?

創作の楽しさを知らないし、素敵な仲間たちとも繋がっていないでしょう。

ちょっと立ち止まって創作してみたらどうだい?

そんな感じの、神様からのご提案だったのかもしれません。

これからも気楽に、のんびりと描いていきたいですね。

(文・絵:ハヤテノコウジ)